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ミーティング
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Guest:株式会社NASU 前田高志氏

「ライブエンターテインメント」x「デザイン」で描く未来【後編】

スポーツやライブエンターテインメントを楽しむ環境をアップデートしていくことで、よりよい社会づくりに取り組むCHEERPHONE(チアホン)のメンバーが、スポーツやエンターテイメント業界を中心にさまざまなイノベーターやリーダーの方々とのインタビューや共創型セッションを通じて新しいアイデアや未来について語り合う「CHEERTALK」の第5回目は、CHEERPHONEの新しいロゴやグラフィックデザインを担当していただいた株式会社NASUの代表で、デザイナーの前田高志さんに、デザインの視点からのスポーツやエンターテイメントの未来をテーマにお話を伺います。

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左から:持田(CHEERPHONE)、木村(CHEERPHONE)、株式会社NASU 前田高志氏

木村:では、後半もよろしくお願いします。後半はCHEERPHONEの取り組みを中心に話していきたいと思います。前田さんには実際に、ラグビーの試合でCHEERPHONEを体験いただきましたが、実際の感想はいかがでしたか?

 

前田:リアルタイムで音声が届くって、あっ、こういうことなんだって、こんな体験をしたことが無かったので、より理解することができました。おまけに、ラグビーを見るのも初めてでルールも分からなかったので、CHEERPHONEがあったからこそ楽しむことができました。体験の前に想像していた以上に、納得感がありました。

 

持田:体験してこその気づきってありましたか?

 

前田:電池の減りが早いっす。笑

 

木村:それバックグラウンドで再生すれば大丈夫ですよ。笑

 

前田:出来るの知らなかった。笑

 

木村:私たちの課題感として、もっとスポーツ観戦に若い世代を呼び込みたいと思っていますし、もっと若い世代にもCHEERPHONEを楽しんでいただきたいと思っています。

前田さんも関わっている「BreakingDown」は若者に絶大な人気ですが、前田さんから見て、若者をもっと取り込んでいくにはどうしたら良いと思いますか?

 

前田:そうですね。まずはCHEERPHONEを使ってもらいたいですよね。

CHEERPHONEのグラフィックも使いたくなるデザインを意識しています。VRゴーグルを掛けてたり、任天堂のWiiをやっている姿を見たら自分もやってみたくなるじゃないですか?
未知の体験になるので、まずは、こういうグラフィックで楽しそうだからやってみようを誘発させるのが良いと思います。

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​CHEERPHONEの新しいグラフィックデザイン

木村:確かにそうですね。CHEERPHONEは形のないサービスなので、そこを可視化するのは大切ですね。

まだ私たちもこのサービスを始めてから2年ほどですけど、今までに無い文化をより浸透させていくには何をしていくのが良いでしょうか?

 

前田:体験しないと良さがわからないので、新規の人もそうだし、ずっとスポーツ見てた人も含めて、多くの人に体験してもらう必要がありますが、まずは新規の人が体験した結果、楽しんで帰ってもらえるカスタマーサクセスを増やしていくべきじゃないでしょうか?

何か一つ人気番組ができたら広がる気もしますね。

 

木村:芸人さんや有名なYouTuberとかですか?

 

前田:それも良いですけど、でも、それって人頼みなので、そうじゃない方が良いと思います。テレビやラジオを参考にフォーマットを検討したら良いかもしれませんね。アメトークって、フォーマットの発明だと思っていて、超マニアックなテーマでもみんながそれを見てても楽しめる。それってスポーツでも同じだったりするかもしれないですよね。

いろいろなフォーマットを試してみるとヒットするフォーマットが見つかるかもしれませんね。

 

木村:確かに、CHEERPHONE恒例の○○コーナーとかあるのも面白そうですね。

 

前田:ラジオの研究をすると答えがあるかもしれないですね。

 

木村:確かにそうですね。

 

前田:ラジオでお便り読んでもらえるとグッズがもらえたりするんですよね。そういうのが嬉しくて、手紙を出すんですよね。ああいうのが証(あかし)みたいで嬉しいんですよね。

木村:確かにCHEERPHONEを聞いてもその証が無いので、そこも必要かなと思います。

インセンティブも大事ですよね。

 

持田:私たちが利用してもらう場合は、利用者の方の裁量に任せてコンテンツを配信いただくのですが、

確かに、そういう面白くなるフォーマットや要素も提供することも必要かもしれないですね。

 

前田:お酒飲んでやるってのも良いかもしれないですね。笑

私たちも以前、「前田デザイン室」で泥酔会ってのを企画して、物凄く盛り上がりました。

 

木村:確かにいつもとは違った視点でのアイデアが出そうですね。笑

話は変わりますが、これからのCHEERPHONEへの期待感はありますか?

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前田:CHEERPHONEはこれでスタートラインに立ったって思ってます。「耳で観るともっとおもしろい」という未来を作っていって欲しいです。ロゴやキャッチはある意味、この世界感を作ってくださいねっていう僕からの圧でもあるんです。笑

 

持田:頑張ります。笑

前田:この本にもありますが、「抑することは良くすること」だって書いてるんですけど、何かを制限する、抑止することで、正しい未来に向かって欲しいと思っています。これからCHEERPHONEが発展していくときに

活動の軸がブレて行くこともあると思うんです。いいアイデアでもプロジェクトの向かう未来とそぐわなかったら辞めることも必要だと思います。あとは、私もその未来に向かって一緒に混ぜてもらえればと思います。

 

持田:その期待感に応えて行きたいですし、私たちもまだまだこの世界観を日本だけじゃなく、世界にも広げて行きたいと思っています。是非、引き続きよろしくお願いします。

 

前田:世界の方が先に浸透するかもしれないですね。是非、一緒にやって行きましょう!

木村:本日はありがとうございました。

【前田高志氏プロフィール】

1977年兵庫県生まれのデザイナーであり、クリエイティブディレクター。大阪芸術大学デザイン学科を卒業後、任天堂で14年半にわたりデザイナーとして勤務。任天堂退社後に「デザインの力を伝える」ことを使命とし、株式会社NASUを設立し、クリエイターコミュニティ「マエデ(前田デザイン室)」を運営。

現在、前田さんはデザインやクリエイティブディレクションの分野で活躍し続けており、デザインの力を多くの人に伝えるために積極的に活動しています​。

著書:『勝てるデザイン』『鬼フィードバック』『愛されるデザイン』『デザイナーが最初の3年間に身につけるチカラ』


株式会社NASU 

社名は「為せば成る」に由来。デザインとは「成す」こと。企業の本質を伝えビジネスを成功に導くデザイン会社です。

表層的で好みに左右されてしまいがちな「おしゃれ」「かっこいい」だけではなく、あらゆる層にリーチし、思わず手に取りたくなる、遊び心あるデザインをご提供します。

 

独自のヒアリング・コンセプトワークを通して事業戦略の元となる「コンセプト」「タグライン」、デザインジャッジの基準となる「デザインのものさし」を策定。

経営者や企業の思想を「美しさと遊び心」が融合した、確実に機能し続けるデザインにします。

 

デザインの納品は終わりではなく、はじまりのつもりで日々のデザイン運用にもコミットすることで、お客様のビジネスの成功まで伴走します。

コミュニティやSNSを活かして制作過程を公開し、広く知ってもらう発信力も強みにして、デザインを完成させてまいります。

URL:https://nasu.design/

CHEERPHONEについての問い合わせ先 - cheerphone@ml.jp.panasonic.com

CHEERPHONE HP - https://www.cheerphone.jp/

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